ゴミ出し
ペットボトルの回収方法について、疑問を感じたことはありませんか?自治体によってルールが異なるため、どのように出せば正解なのか悩むこともあります。特に「ペット容器は、つぶさずに出してください」と指示されると、「なぜ?」と疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。


つぶして出す派だった私
私は環境問題に対する意識が少し高い方で、ペット容器回収が始まった当初からキャップとラベルを取り除き、足で踏みつぶしてから袋に詰めて出していました。なぜなら、容積を大幅にに減らすことで、ごみの収集回数を削減できる。と思ったからです。また、ボリュームが減らせれば、ごみ収集車の負担を減らすことにもつながると考えたのです。
ところが、ある日、地元自治体の広報を見て驚きました。「ペットボトルはつぶさずに出してください」とのこと。え、なんで?と疑問に思い、調べてみると、どうやら処理場で圧縮する際につぶれたペットボトルは噛み合わせが悪くなり、スムーズに圧縮できない場合があるそうです。また、異物が混入していると選別が難しくなる。などの理由でつぶさないでとの事です。
ペットボトル回収のモヤモヤ
ここでさらに気になるのが、各自治体によって処理の方法が異なることです。一部地域ではペットボトルのリサイクルよりも焼却処分の方がコストが低いため、結局焼却されてしまうこともあるとか。これはあくまで噂ですが、もし事実ならちょっと悲しいですよね。
では、なぜ全国で統一した回収方法を導入しないのでしょうか?例えば、全国的に回収ルールを統一し、つぶす・つぶさないの基準を明確にすれば、住民の混乱を防げるはず。また、回収量に応じてポイントを付与する仕組みを作ることで、リサイクル意識を高めることもできそうです。
国内のペットボトル処理の現状
日本国内では、ペットボトルのリサイクル率は約85%と高水準を誇りますが、その内訳を見ると、実際に新しい製品に生まれ変わる「ボトルtoボトル」リサイクルは約15%にとどまっています。多くは繊維や建材など、他の製品に再利用される「ダウンサイクル」に回されているのが現状のようです。
また、リサイクル工程で発生するコストやエネルギー消費も課題となっています。一方で、焼却処分されるペットボトルも多いようです。その理由は、リサイクルに適さない状態まで汚れている。また、異物が混入したもの等は焼却されるケースが多いです。
焼却施設で発生する熱エネルギーを利用する「サーマルリサイクル」が行われる場合もあるそうですが、これが本当に環境に優しいのか疑問に思います。
こんなアイデア、どうでしょう?
もし回収コストを削減できれば、その資金をリサイクル設備の開発や設置に充てることが可能です。例えば…
- 全国統一ルールの導入:住民の混乱を防ぐため、統一基準を設ける。
- スマホアプリの活用:ペットボトルの正しい出し方を通知し、ポイント制度を導入。
- 地域イベントの開催:学校や企業と自治体が連携し、関心を高めるようなイベントを開催する。
これらの取り組みが進めば、ペットボトル回収がもっとスムーズで効率的になり、環境への負担も軽減できるかもしれません。とはいえ、「そんなの机上の空論だ」と言われてしまうこともあるでしょう。それでも、多くの人が「なんとなくモヤモヤする」と感じているこの問題、少しずつ解決策を考えていくことが大切だと思います。
あなたの自治体ではペットボトル、「つぶす?」それとも「つぶさない?」この機会に、じっくり考えてみてください!