ハードウエア信仰の日本人
日本人って、どうしても「ものづくり」が得意な国民です。だからでしょうか、ハードウエアに対する信仰がすごく強い気がします。新しいスマホを買ったら、まずスペックをガン見。「RAMが8GB?ストレージ256GB?おお、これならいいな!」みたいな会話が繰り広げられます。
また、家電量販店に行くと、ハードウエア至上主義が炸裂。店員さんが、「この冷蔵庫は○○が搭載されていて、野菜が長期間たってもシャキシャキです!」とか、「このテレビは8K対応!50インチの大画面で綺麗です!」とか説明してくれます。
でも、よく考えたら、野菜嫌いで、カットした袋詰めの使い切りのモノしか買わない。そうすると、冷蔵庫に入れる野菜が殆ど無いと言う事で、この仕様は不要となります。また、8Kかつ50インチの大画面テレビを6畳一間のアパートに設置したところで、画面が大きすぎて見にくいものです。最近では、スマホの画面でYouTubeで動画を見るくらいで、テレビの大画面では見ない。という若者も多いようです。全てにおいて、ムダが多すぎでしょう。
ソフトウエアへの謎の不信感
一方で、私自身にも言える事ですが、日本人はソフトウエアに対してちょっと慎重というか、どこか疑い深いところがありませんか。例えば、新しいアプリをダウンロードする際、「このアプリ、本当に安全か?」とレビュー欄を隅から隅までチェック。そして、「なんか怪しいレビューが1つでもあったらやめとこう」となる。私自身もその考え方には賛成したいと思う日本人です(笑)。
さらに、クラウドサービスへの不信感も根強いようです。「データをクラウドに保存?いやいや、それどこに行っちゃうの?宇宙?」みたいな感覚が残っています。だからこそ、USBメモリや外付けHDDやSSDが未だに大活躍。オフィスの会議室では、「このデータ、USBに保存して金庫に保管します。」と当然のようにハードウエアに頼っていませんか?
世界の感覚:ソフトウエアでしょ!
一方で、海外ではソフトウエアへの信頼感が強いということを耳にします。「ハードウエア?まあ、それはどうでもいいよ。大事なのはソフトだろ!」というスタンスが多いとか。スマホのスペックなんてほぼ見ずに、「このOSが使いやすいからこれ買うわ」とか、「このアプリが便利だから、このサービスにするわ」といった感じのようです。
また、クラウドサービスも普通に使うようです。「全部クラウドに保存しちゃえばいいじゃん!データなくなってもGoogle様がなんとかしてくれるっしょ!」という楽天的な考え方。USBメモリなんて見せた日には、「それ何?化石?」と言われるかもしれません。
日本人の誇り:新幹線
日本の誇るべき乗り物として、新幹線が上げられます。新幹線は、1964年に東京と大阪を結ぶ高速鉄道として開業、日本の高速鉄道システムの象徴となりました。その後、路線は拡大し、現在では全国に広がり、多くの都市を結んでいます。新幹線は、高速で安全な移動手段として、海外の人々からも高く評価されているようです。特に、その静粛性や定時性には多くの人々が驚きを感じています。新幹線の技術や運営が高く評価され、多くの国が日本の技術を参考に高速鉄道の導入を進めています。
誇るべきものは、高速走行時でも振動を極限まで低減、騒音対策も確実にされたハードウエアは、日本の誇れる技術力の証明だと思います。もちろんその技術力は、海外からも高い評価を受けているようですが、それ以上に誇らしいのは、時刻に非常に正確な運行システムや、それを監視し、運転している要員の力量は、世界中に誇っていいところです。駅に到着した際の車内の清掃に関しても、素晴らしい手さばきであっという間に綺麗にしてしまう。これはソフトウエアという言葉には適切ではないかもしれませんが、そのような仕組みを正確かつ最高の状態にできる日本人の性格も、世界に誇れる部分だと思います。
結論:バランスが大事!
結局のところ、ハードウエアもソフトウエアもどちらも大事。日本人の「ものづくり」精神は素晴らしいですが、もう少しソフトウエアにも目を向けてみると、新しい可能性が広がるかもしれません。一方で、世界の人たちも少しだけ日本式の「スペック愛」を取り入れてみると、新しい発見があるかも?
さてさて、皆さんはハードウエア派ですか?それともソフトウエア派ですか?