資格の種類
資格と言っても、その内容や種類は千差万別です。国内に限定すると大きく分けて、国家資格と公的資格に分けられます。またそれ以外にも、限定した業界内(企業内)でのみ通用する民間資格などがあります。
国家資格
国家資格とは、国が定める基準に基づき、特定の職業や業務を遂行する方々がいます。その業務に必要な専門知識や技術を、国家が証明するために設けらている資格です。この資格を取得することで、特定分野で専門的な業務を行うことが認められるのです。
法的にも、専門性が高く、保護される職種が多いのが特徴です。たとえば、医師、弁護士、公認会計士、建築士などが該当します。これらは、国家試験の合格や特定の教育課程の修了などが求められます。高度な専門知識や技術を必要とします。ただ、届け出さえすることで国内のどこでもその資格の有効性が認めらるものです。
公的資格
公的資格は、国や地方自治体、その他の公的機関によって認定される資格のことを指します。この資格は、特定の分野における知識や技能などを証明するものです。ただし、国家資格ほどの法的権限を持つ者とは違います。たとえば、商工会議所が認定する簿記検定や地方自治体が認定する観光ガイドの資格などが公的資格に該当します。これらは、各団体が主催して行う特定の試験や、特定の講座を修了することにより取得できることが多いようです。特定の職業能力の技量判定や業務に役立つスキルの証明に用いられるようです。
両者の違い
国家資格と公的資格に以下のような違いがあります。
1. 発行元と認定機関
★ 国家資格は、国が認定し、法的に保護される職種が多い。
★ 公的資格は、地方自治体や公的機関が認定し、法的な権限が国家資格ほど強くない資格が多い。
2. 試験と取得条件
★ 国家資格は、国家試験や特定の教育課程の修了が要件に含まれる場合があり、比較的難易度が高い傾向にある。
★ 公的資格は、特定の試験や講座を受講することで取得できる場合があり、取得に係る条件が緩やかな場合が多い。
3. 活用範囲
★ 国家資格は、特定の専門職に就くためには必須の資格であり、業務に直結している。
★ 公的資格は、職業能力の向上及び業務に役立つスキルの証明として使用されるものが多く、職業選択の範囲を広げる役割がある。
以上のように、国家資格と公的資格はその認定機関や取得条件、活用範囲に違いがあります。どちらを取得するかは、個々のキャリアプランや目標に応じて選択することが重要です。
実力が大事
実力は、資格の有無には無関係です。世間には、有資格者以上に知識も技術もあるのに資格には無関心という人が多く存在します。
何が有資格者と違うかと言われたら、試験を受けていないだけ。という人もいるのです。非常に勿体ないと思いますが、受験を希望しないのに「受験しなさい」とも言えません。現代では、ハラスメントと騒がれる可能性も有ります。
本人が、現状に満足しているなら、資格は無意味だと言う事です。ただ、これだけ世の中が変化していると、どのタイミングで転職するか分かりません。
新しい職場に再就職する時、資格を持っていることが、雇用を検討している企業の判断材料になります。採用に有利になる場合が多いと思いますので、可能であれば資格取得される方が望ましいでしょう。
その逆で、実力もなくて資格があるという場合も考えられます。この場合は、働き始めた後にボロが出る可能性も有って、それはそれで問題だと思います。
最後に
実力があって、且つ有資格者であると言う事がベストとは思うのです。ただ、中に受験マニアのような人もおり、知識は十分なのに実務については素人。と言う事も多いようです。あくまで、各人の考え方の違いですから、そこは自由で良いと思います。しかし、世の中「資格」がある事で、第一印象で好感を持たれると言う事はあります。
中には資格が必須の職種もあります。自分が進みたい仕事に必要な資格は、若いうちに取得する事が重要だと思います。